
カロッテ村

カナーラント王国の北東部に位置する農村。田舎で何もないが、その分自然が豊かで静養に訪れる旅人などをよく見かける。特産物はニンジンだが、多く採れるだけで高級品というわけではない。良質な土も採れるが、村にはそれをレンガや陶磁器に加工する技術がないため、ほぼ放置されている。
最近は過疎化が問題になっており、深刻にとらえたオイゲン村長の主導で、村おこしを行うことになった。

ファスビンダー

街の入り口に設置されている巨大な酒樽「クラリッサ」で有名な王国北部の城塞都市。王国一の大きさを誇る「クラリッサ」には、王国中の人間が集まっても飲み干すのに1年以上かかるほどのワインが入ると言われている。中の街の住人だけでなく、誰でも自由にくみ出して飲んでも良いとされているが、古いワインなので少々カビくさい。収穫祭のあと、余ったワインが毎年足されている。
最近は過疎化が問題になっており、深刻にとらえたオイゲン村長の主導で、村おこしを行うことになった。

ハーフェン

カナーラント王国の首都。王国のほぼ中心に位置する城塞都市で人口はおよそ2万人。街のすぐ北にあるクロアル湖とそこから延びるヴィスコー川に街の三方を囲まれており、遠くから見ると水上に街が浮かんでいるように見える。
その地形条件から物品の流通が盛んで、諸外国の珍しい品物で溢れている。王国は諸外国との紛争があまりないため、武器を取り扱う店があるのはこの街だけである。

ホーニヒドルフ

王国西部、ゾラ山脈のふもとにある小さな村。生産量こそ多くないが養蜂が盛んで、王国トップクラスの高品質な蜂蜜で知られている。
中でもキュクロスバチ(非常に凶暴)の巣から採れる蜂蜜は一級品で、このハチがいるのはホーニヒドルフだけ。見張りとして立っている門番に頼めば、有料で蜂蜜採取をさせてくれるが命がけである。
また、この街の周囲には蜂蜜の匂いに誘われたクマがよく出没し、ケガをする人も。村では周囲に柵をめぐらせているが、あまり効果がないようで被害に頭を悩ませている。

妖精の森(村)

カロッテ村の西にある小さな森。昔から妖精が住んでいると言われていて、運がいいと妖精に出会えるという言い伝えがある。
しかし実際は、下手に森に迷い込むとどういうわけか見当違いの方向から出てしまったり、あるいは永遠に出られなくなることも。森全体に何か不思議な力が満ちているとも言われている。

テュルキス洞窟

ゾラ山脈の中腹にある古い巨大な洞窟。内部には先住民たちが残したという壁画があるが、現在はカナーラント王国最大の盗賊団『ヤグアール』のねぐらになっているため、大規模な調査ができない状態が続いている。
『ヤグアール』は、盗賊団としては珍しく組織的な集団で、王国の治安部隊である竜騎士(ドラグーン)隊も手を焼いている。さらに最近では、強力な用心棒が現れたという情報も……。
